LINE、iMessageはend to endの高度な暗号化を導入しているので安全ではないのですか?
LINEのホームページを見ると「LINEには、Letter Sealing(レターシーリング)と呼ばれる新しいセキュリティ機能で、メッセージ等の高度な暗号化が実装されています」などと書いてあるので安心と思わないでください。AES(256ビット)で暗号化され、楕円曲線ディフィー・ヘルマンという鍵交換メカニズムで暗号鍵を共有(配送)するとあり、これらの技術は文字通り使われていれば高度な技術です。AppleのiMessageも同様でしょう。
が、暗号の世界ではこれだけでは不十分なのです。”本当に書かれている通りの安全なシステムが構築されているかの証明が欠けている”のです。例えば、Tutanotaとか、Open Whisper systemのSignalとかのサービスの場合、システムのプログラムが公開されており、安全性が外部からも検証されているのです。AppleもLINEもFacebookも、そこまでの公開はしていないし、外部からの検証も実施されていません。”我々を信じてください”という言葉の信頼だけのレベルです。検証することのできない暗号サービスを信じてはいけないというのが結論です。臨床事例をLINE、iMessage、Facebook Messangerで送らないように注意してください。